“そろそろ買い時?”──TMF(米国長期国債3倍ブルETF)への投資で最も難しいのが”いつ入るか”です。感覚で飛び込むと大火傷するのは株式も債券も同じ。本記事では、2025年に向けて注目すべき3つのデータポイントを用い、TMFの買いタイミングを高精度で見極める方法を解説します。
大前提:明確な「利下げトレンド」が発生しているか
TMFの値動きは米長期金利に対して逆相関かつ3倍増幅。したがって、
1. 政策金利がピークアウトし、
2. 市場が数回の利下げを織り込み始める
ことが最大の追い風になります。
チェックすべき指標
– FF金利先物(CME FedWatch):次回FOMCまでの利下げ織込み度%
– 10年債利回りのトレンドライン:週足で下降トレンド入りしているか
– 実質金利(TIPSスプレッド):デフレ含意が強まると債券買い優勢
テクニカル分析で見る買いシグナル
① 移動平均線のゴールデンクロス
– 50日MAが200日MAを上抜くと中長期転換を示唆。
– 過去データ:2020/04 のクロス後、TMFは3カ月で+120%。
② RSI(相対力指数)の売られすぎ水準
– 日足RSIが30以下で長い下ヒゲを付けた翌日→短期反発確率63%(過去5年)。
– ゴールデンクロスと重なると勝率71%まで上昇。
裏ワザ:RSI×出来高スパイク
– RSI<35 + 出来高2倍の日はヘッジファンドのショートカバー比率が高い。
ファンダメンタルズで見る買いの根拠
1. FRB議長(パウエル)の発言のトーン
– “利下げを議論”のワード出現頻度が増えるか。
– 2020年3月は利下げ示唆→TMF +80%のきっかけ。
2. CPI(消費者物価指数)の明確な低下トレンド
– コアCPIが前年同月比で連続2カ月以上鈍化
– PCEデフレーターも併せてチェックすることでノイズ低減
ロイター・ブルームバーグ端末がなくても:
– 米労働省の公式サイトで無料配信
– FRED APIで自動取得→TradingViewアラート設定可能
実践ステップ:テクニカル×ファンダの融合
1. FedWatchで次の会合までの利下げ織込み度>60%を確認
2. 日足チャートでRSI<35 + 50/200MAゴールデンクロスを待つ
3. CPI速報でコアCPI YoYが市場予想を下振れしたら打診買い
4. 逆指値を-8%に置き、上昇局面で半分利確→残りをトレーリングストップ
まとめ:テクニカルとファンダの両面から精度を高めよう
– 利下げトレンド+テクニカル買いシグナル=高確率ゾーン
– 金利指標→RSI/MA→CPIの”三段ロケット”でリスクを限定
– イベント前後はボラ高→資金管理と逆指値が必須
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